このページでは、空室対策に有効なサブリースとはどういったシステムか、メリットや注意点などをまとめています。
サブリースは一括借り上げとも呼ばれ、文字通り不動産会社に物件をまとめて借り上げてもらうシステムです。
オーナーは不動産会社と借上契約を締結して借上賃料を受け取ることになります。不動産会社は自ら入居者を決めて賃貸借契約を締結して家賃を徴収するわけですが、この場合、入居者はオーナーから見て転借人となり、管理のすべてを会社に任せることができます。オーナーと不動産会社の契約はマスターリース、不動産会社と入居者の契約がサブリースといいます。
もちろん、直接入居者と賃貸借契約をする場合に比べると借上賃料は低くなります。ただ経営リスクの回避などのメリットがあるので、自主管理に問題や不安を抱えているオーナーにとってはおすすめできるシステムです。
サブリースで賃貸管理を依頼する際にチェックしておかなくてはならない点もあります。サブリースでオーナーに入ってくる賃料は入居者が払う家賃ではなく、不動産会社による借上賃料の位置づけです。
借上賃料は一定期間ごとに見直すのが一般的。場合によっては賃料が減額になることも、あらかじめ知っておいてください。賃料見直しまでの期間は契約期間と必ずしもイコールでなく、何年後に見直しになるのか、状況次第で解約となった時に支障がないかなど、さまざまなケースを慎重に検討しておいてください。
また、すべての業務をお任せできるのが基本ではあるものの、リフォームやメンテナンスの費用負担、敷金や更新手数料の取り扱いがどうなるのか。サブリースの契約書の内容は細部までチェックしておきましょう。
不動産会社にサブリースでの賃貸管理を依頼した場合、オーナーにとっては主に以下の4つのメリットが生まれます。
不動産会社によってサブリースの契約期間は異なりますが、その間は入居者が入らなくても毎月決められた家賃収入を得ることができます。
逆にいえば不動産会社にすれば収益が見込めるからこそ、物件の家賃を保証できるわけです。どんな物件でも空室リスクは避けられない課題。オーナーから見れば定期収入が確約されることで、賃貸経営の収支計画に狂いが出ないことは、大きな安心材料となります。
家賃保証があることは滞納リスクもないということ。自主管理の場合、入居者がいても家賃を滞納されると収入が減るだけでなく、家賃を回収するため手間暇をかけなければならなくなります。サブリースならこうした煩わしさを気にする必要がなくなります。
サブリースで物件の賃貸管理を依頼すると、オーナーは不動産会社からの入金と報告を確認することで、日常業務が回るようになります。
入居者管理や建物管理など賃貸経営の業務はすべて不動産会社が対応してくれ、賃貸管理のノウハウや人材、技術などが揃ってる管理会社の存在は、入居者から見ても安心できるのではないでしょうか。
サブリースによる賃貸経営は、基本的な経費が不動産会社への手数料のみ。そのため、確定申告の際の経費精算が圧倒的に楽になります。
自主管理で賃貸経営している人なら経費精算の手間を痛感しているのではないでしょうか。特に副業として賃貸経営しているケースでは、毎年の確定申告に時間を割かずに済むのは大きなメリットになるはずです。
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